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「水ダイエット」の真相は?仕組みからポイント・注意点までをご紹介

目次

無理なく取り組めて誰でも継続しやすいという点から、今「水ダイエット」に注目が集まっています。しかし、「水を飲むだけで本当に痩せるの?」と疑問を感じ、なかなか一歩踏み出せずにいる方もいるかもしれません。

そこで今回は飲み水の役割とともに、水ダイエットのメカニズム・メリットをご紹介します。あわせて、水ダイエットを行う際のポイント・注意点も解説しているので、ぜひご参考ください。

健康維持に欠かせない!飲み水の主な役割

そもそも「水を飲むこと」にはどのような意味があるのでしょうか? 身体に対する飲み水の役割には、主に以下の3つがあります。

老廃物の蓄積を防止する

第一に「老廃物の蓄積を防止する」という役割が挙げられます。通常であれば、体内の老廃物は尿によって溶解されたのち体外へ排出されます。※1 しかし、尿量が少ないと老廃物の溶解をうまく行えなくなり、体内に不要な物質が溜まってしまうのです。※1 蓄積した老廃物は便に含まれるので、仮に便秘を引き起こすとより体外への排出が困難になります。 尿は普段の食事や水分摂取によって生み出されるため、水を飲むことは体内をきれいに保つ上で欠かせないといえます。※1

体温を調節する

「体温を調節する」ことも、身体に対する飲み水の役割のひとつです。なぜなら、体温調節をはじめとする生体反応のほとんどは、水の存在があってこそ機能しているため。※1 仮に水を飲まずにいると、体温調節に重篤な障害が起こり熱中症を引き起こす危険性があります。※2 健康的な体温を常にキープするためにも、飲み水は積極的に摂るようにしましょう。

血行を促進する

飲み水の役割には「血行を促進する」というものもあります。血液の大部分は水分が占めているため、本来であればスムーズに流れるようになっています。※1 しかし、血液に脂肪や老廃物が混入するとドロドロとした液状になり、血行が滞ってしまうのです。上述のとおり、飲み水には老廃物を排出する役割があるため、こまめに水を飲めば血液がサラサラになり血行が促進されます。

飲むだけで痩せる?!「水ダイエット」とは

さまざまな役割を持つ飲み水ですが、昨今は体重も落とせると期待され、「水ダイエット」が注目を集めています。水ダイエットとは、名前のとおり「水を飲むだけでダイエットを成功させること」です。ただし、大前提として「水を飲むだけで体重が落ちる」ということはありません。なぜなら、水には脂肪燃焼効果はないからです。では、水ダイエットのメカニズムはどうなっているのでしょうか?

水ダイエットのメカニズム

水ダイエットのメカニズムに大きく関係しているのは「身体のむくみ」です。

そもそも、身体がむくむ原因は「老廃物の蓄積」であり、これを改善しないことにはいくらダイエットに励んでも太って見えてしまいます。※3 繰り返しになりますが、水を飲み尿量を増やせば、老廃物の蓄積を防止することができます。つまり、こまめに水分を摂ることはむくみの解消につながり、結果としてスラッとした身体を目指せるというわけです。体重に直接的な変化が起こるわけではありませんが、むくみを解消することで「痩せて見える」ようになります。

水ダイエットのメリット

水ダイエットに取り組むことで得られるメリットには、主に以下の2つが挙げられます。

太りづらい身体を目指せる

1つ目は「太りづらい身体を目指せる」というメリットです。飲み水の役割でもご紹介したように、水を飲むことは血行の促進につながります。血液がスムーズに流れるようになると身体の基礎代謝が向上し、それに伴い消費カロリー量も増えます。※4※5 つまり「摂取カロリー<消費カロリー」を実現しやすくなるので、太りにくい身体へグッと近づくことができるのです。

食べ過ぎを防げる

水ダイエットのメリットには「食べ過ぎを防げる」というものもあります。これは、こまめに水を飲むことで満腹感を得やすくなるためです。ある程度の満腹感があれば、普段の食事をよりコントロールしやすくなるため余分な摂取カロリーを摂らずに済み、太りづらくなります。

飲むだけで痩せる?!「水ダイエット」とは まとめ

  • 水を飲むだけで減量はできないが、むくみを解消し痩せて見えるようにすることは可能
  • 水ダイエットには「太りづらい身体を目指せる」「食べ過ぎを防げる」というメリットもある

押さえておこう!水ダイエットを行う際のポイント・注意点

では、水ダイエットはどのようなやり方で取り組むとよいのでしょうか? 以下にてポイントと注意点をご紹介するので、あらかじめて押さえておきましょう。

水ダイエットのポイント

水ダイエットのやり方で意識したいことは、「水を飲むタイミング」と「1日に飲む水の量」です。

【飲むタイミング】起床時・食前・就寝前・汗をかいたときに

水ダイエットの際は一度に多量の水を飲むのではなく、1日数回、1回につきコップ1杯程度の水を飲むのがおすすめです。飲むタイミングとしては、身体の水分が不足している「起床時」、食べ過ぎを抑えるための「食前」、身体の水分不足を防ぐための「就寝前」「汗をかいたとき」がベスト。それぞれに明確な意味があるので、この4つのタイミングでは欠かさず水を飲むようにしましょう。

【飲む量】1日1.2リットルを目安に

人間の1日の水分排出量は2.5リットルのため、1日の水分摂取量もその数字に合わせる必要があります。※6 ただし、だからといって1日あたり2.5リットルの水を飲まなければならないわけではありません。食事で1リットル、体内生成で0.3リットルはカバーできるので、飲み水で補うのは1.2リットルでOKです。※6 この量を目安に水を飲めば老廃物が溜まりづらくなるため、むくみにより太って見えることがなくなります。

水ダイエットの注意点

水ダイエットを行う際に注意したいことは、「水の温度」と「一度に飲む水の量」の2点です。

冷水は避ける

体内に冷水が入ると水の温度を体温と同じにする作用が働くため、胃に負担がかかってしまいます。※7 この場合、消化機能や免疫機能、基礎代謝が低下する恐れがあるので、水ダイエットの際は冷水を飲まないのが賢明です。なお、理想的な飲み水の温度は8~13度といわれており、また内臓を温めて新陳代謝を高める目的で白湯を飲むのも有効とされています。

一度に多くの量を飲まない

繰り返しになりますが、水ダイエットの際は一度に多量の水を飲まないよう注意が必要です。なぜなら、水中毒を引き起こす危険性があるためです。※8 頭痛や下痢、めまいのほか、吐き気や嘔吐などの症状が現れることもあるので、数回に分けて1.2リットルを飲めるよう工夫しましょう。

押さえておこう!水ダイエットを行う際のポイント・注意点 まとめ

  • 【ポイント】水を飲むタイミングは、起床時・食前・就寝前・汗をかいたときがベスト
  • 【ポイント】1日に飲む水の量は1.2リットルを目安にする
  • 【注意点】消化機能や免疫機能、基礎代謝が低下する恐れがあるため、冷水は避ける
  • 【注意点】水中毒を引き起こす危険性があるため、一度に多量の水を飲まないようにする

工夫を取り入れよう!水ダイエットを継続するコツ

水ダイエットの効果を得るには、継続して取り組むことが不可欠です。しかし、無味無臭の水を飲み続けていると途中で物足りなさを感じ、挫折してしまうこともあるかもしれません。このような事態を未然に防ぐには、水に工夫をプラスするのがおすすめです。

たとえば、好きな果物や野菜を漬けて「フレーバーウォーター」にするのはいかがでしょうか? 果物・野菜の風味がほんのり漂うので、無味無臭の水とはまた違った味わいを楽しめます。もちろん、砂糖は一切含まれていないのでダイエットにも最適。水と交互に飲めば飽きづらくなるため、長く水ダイエットに取り組めるようになります。

水ダイエットで身体の中を整えよう

水を飲むことは、健やかな身体を保つ上で欠かせません。また、理想の身体に近づくためにも水分補給は不可欠であるといえます。もし、「太って見える身体が気になる」「太りやすい身体を改善したい」というのであれば、ぜひ今回ご紹介したポイント・注意点を踏まえて水ダイエットに取り組んでみてください。水を飲んで老廃物を排出し身体の中を整えることで、太って見える原因を排除できるほか、太りづらい身体へと近づけることができます。

なお、水ダイエットとあわせて運動・食事制限も行えば、より効率的にダイエットを成功へと導けます。そこでおすすめなのが、パーソナルトレーニングジムの利用です。 たとえば、24/7Workout(24/7ワークアウト)ではプロのトレーナーが運動・食事の面でダイエットをサポートします。完全個室でマンツーマンレッスンを行うため、人目を気にせずトレーニングに集中できる上に、途中で挫折してしまう心配もありません。興味のある方は、この機会にぜひ無料カウンセリングへお越しください。

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もし、1人でのダイエットに限界を感じたら、是非一度、無料カウンセリングにお越しください。あなたのダイエットを全力でサポートさせていただきます。

参照文献

※1 田中正敏 福島県立医科大学医学部衛生学講座.水とヒト−−生理的立場から−−.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhesj/6/2/6_KJ00007030002/_pdf(参照 2021年5月31日)

※2 厚生労働省.「健康のため水を飲もう」推進運動.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html(参照 2021年5月31日)

※3 独立行政法人 労働者健康安全機構 東京労災病院 治療就労両立支援センター.働く女性のためのPMSレッスン 生活習慣からのアプローチ.https://www.tokyor.johas.go.jp/data/yobou/%E5%83%8D%E3%81%8F%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AEPMS%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%B3.pdf(参照 2021年5月31日)

※4 徳井 教孝 三成 由美.冷えの弁証と薬膳食材.https://nakamura-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=314&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1(参照 2021年5月31日)

※5 厚生労働省.Ⅴ運動の基礎科学 運動と健康のかかわり.https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/info03k-06.pdf(参照 2021年5月31日)

※6 厚生労働省.健康のために水を飲もう講座〜からだと水の関係〜.https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000779522.pdf(参照 2021年5月31日)

※7 脇坂 しおり、松本 雄大、永井 元、村 絵美、森谷 敏夫、永井 成美.摂取する水の温度と量がヒトの胃運動に及ぼす影響.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnfs/64/1/64_1_19/_pdf(参照 2021年5月31日)

※8 東海林哲郎、鳥井孝明.水中毒に注意を−経尿道的・経子宮頸管的内視鏡手術.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/15/2/15_2_157/_pdf

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