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股関節をストレッチでやわらかくする!筋肉をほぐすメリットや注意点を解説

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股関節は、人間の体の中でも重要な関節の1つです。「立つ」「座る」などの基本動作に加え、「歩く」「走る」といった際にも重要な役割を果たしています。

 

股関節が硬くなると、体の不調につながる可能性があるため、なるべくやわらかい状態を保つことが大切です。

 

今回は「股関節が硬くなると体に与える影響」や「股関節を柔軟にするストレッチ方法」を紹介します。体が硬いと感じている方や股関節周りの可動域が狭いと感じる方は、ぜひ参考にしてください。

 

股関節が硬くなるとどうなる? 

股関節の硬さは、体にあらゆる影響を与える恐れがあります。ほかの関節に比べても複雑な構造をしているため、ストレッチをしたり周囲の筋肉を鍛えたりしながら健康を維持することが大切です。

 

股関節の硬さが体に与える影響を5つ紹介します。

 

体が歪みやすくなる

股関節が硬いと、体が歪みやすくなります。体が歪むと姿勢が崩れやすくなり、猫背や反り腰の要因につながります。

 

股関節の硬さは骨盤の歪みにも影響する場合があり、骨盤が歪むと股関節に過度な負担がかかって痛みが生じるケースも少なくありません。※1

 

体や骨盤の歪みは腰痛や肩こりの要因となることもあるため、普段から体のコリや痛みや気になる方は股関節も意識的にほぐしてあげましょう。

 

また、股関節が硬くなり骨盤が歪むと、足の長さに左右差を感じる場合があります。※2 立っているとどちらか一方の足に負担がかかっていると感じる方は、股関節の硬さも影響しているかもしれません。

 

日常のパフォーマンスが低下する可能性もあるので、しっかりとケアしてあげることが大切です。

 

下半身の血流が悪くなる

股関節周りが硬くなると、下半身を中心に血流が悪くなります。血流が悪くなると体の細胞に酸素や栄養が届きにくくなり、体温も低くなるでしょう。

 

体温が低くなれば冷えを感じやすくなりますし、免疫力が下がる可能性が出てきます。低体温は自律神経の乱れにもつながるため、呼吸や消化機能にも影響を与える恐れがあります。

 

血流を良くするためにも、股関節をほぐしてあげましょう。ただし、股関節の硬さだけが体の不調を引き起こしているとは限らないので、気になる症状がある方は医療機関に相談してください。

 

太りやすくなる

股関節が硬いと血行不良につながります。血流の流れが悪いと老廃物を排出する力も弱まり、足のむくみや冷えの原因となるほか、老廃物が排出されないことで足が太く見えることもあります。

 

代謝も悪くなる傾向があるため「太りやすく痩せにくい」体質になってしまい、ダイエット中の方にとってはデメリットしかありません。

 

代謝を良くし太りにくい体を手に入れるためにも、まずは股関節をやわらかくすることが大切です。

 

体が動かしにくくなる

股関節が硬くなると、歩きにくく感じ、運動のパフォーマンスが落ちる可能性があります。※3可動域が狭くなると歩幅も狭くなり、日常に影響を与える恐れがあります。

 

また、骨盤が股関節の動きをカバーしているため、腰痛につながる場合もあります。※4今一度今の股関節の動きや可動域をチェックしてみましょう。

 

怪我をしやすくなる

股関節をはじめ、体が硬いとケガをしやすくなる傾向にあります。※5体が硬いと一部にかかる負担や衝撃が大きくなるので、柔軟性を高めて負担や衝撃を分散させることが大切です。

 

また、スポーツだけではなく、日常でちょっとした段差に躓いたり転んだりしたときも体が硬いことによって大きな怪我へ発展する場合もあります。

 

仰向けに寝転がり膝を胸に近づけたときに、股関節に違和感があったり、膝が外に逃げたり、曲げていない方の膝が床から離れたりする場合は、股関節が硬くなっている可能性があります。

 

怪我を予防するためにも、普段から股関節や体をほぐしてあげてください。

 

股関節をほぐすメリット

股関節をほぐしてやわらかくすると、さまざまなメリットがあります。主なメリットを3つ紹介します。

 

血行が良くなる

股関節がやわらかくなると、体の血行が良くなる傾向にあります。血行が促進されるとむくみや冷えの改善効果にも期待ができるので、不快感を軽減できるかもしれません。

 

血流が良くなると栄養や酸素も体の細胞に行き届きやすくなるため、これまで感じていた体調不良を改善する効果にも期待ができます。むくみや便秘といった不調を緩和する場合もあるので、デトックス効果を高めたい方にも股関節ストレッチがおすすめです。

 

血行が良くなることで肌の調子も整いやすくなるので、美や健康に関心のある方は、ぜひ股関節の柔軟性を高めてみてください。

 

姿勢が良くなる

股関節をほぐすと、姿勢が改善される効果が期待できます。姿勢が良いと見た目が美しく見えるほか、体が歪んだまま動作を行うよりも関節が動きやすくなるため、1つ1つの動作が楽になり、体が軽くなったように感じるでしょう。

 

姿勢の崩れによる痛みやコリに悩まされている方も、股関節をほぐし姿勢が正しくなることで不調が改善される可能性があります。

 

痩せやすい体質になる

股関節をほぐして姿勢が良くなると、基礎代謝が上がります。基礎代謝が上がると日常生活で消費されるカロリーも多くなるので、痩せやすい体質になる可能性があります。

 

股関節の可動域が広がれば日常の動作や運動での動作も大きくなるため、脂肪の蓄積を防ぐ効果も期待できます。

 

簡単!おすすめの股関節ストレッチ3選

股関節をやわらかくする効果に期待ができるストレッチ方法を紹介します。以下3つのストレッチを参考に、股関節の可動域を広げましょう。

 

内転筋のストレッチ

内転筋とは、股関節を閉じる際に使う太ももの内側の筋肉です。仰向けになって足の裏と裏を合わせたときに、膝と床の間にこぶし2個分以上の隙間ができる方は、内転筋が硬くなっている可能性があります。内転筋をしっかりほぐし、股関節を動きやすくしてあげましょう。

 

【内転筋をやわらかくするストレッチ方法】

1:両足のつま先を正面に向け立ちます。

2:今の股関節の可動域に合わせて足幅を広げましょう。

3:左右に体をずらすようにし、太ももの内側を伸縮させます。

4:左右バランスよく伸ばしてください。

 

股関節の可動域を広げるストレッチ

椅子を使ったストレッチ方法を紹介します。体力に関係なく行えるストレッチなので、ぜひ試してみてください。

 

【股関節の可動域を広げるストレッチ方法】

1:椅子の背を片手で掴み、左右どちらかの方向に向かって立ちます。

2:椅子の背を掴んでいる方とは逆の足を軽く浮かせ、前後に大きく振るように動かしましょう。

3:反対側も同じように動かします。

4:両手で椅子の背を掴み、片足ずつ左右に足を広げるように大きく揺らしてください。

5:各10回ずつの2セットを目安に無理のない範囲でストレッチを行いましょう。

 

鼠径部のストレッチ

股関節の可動域を広げるには、鼠径部をほぐすことも大切です。自宅で気軽に取り組めるストレッチ方法を紹介します。

 

【鼠径部をほぐすストレッチ方法】

1:たち膝の状態になります。

2:片足の膝を立てるように前に折りたたみ、反対側の足を後ろに伸ばしましょう。

(足を前後に開くイメージ)

3:状態を軽く前に傾け、伸ばしている足の鼠径部が伸びているのを感じるようにストレッチします。

4:反対側も同じようにストレッチを行ってください。

 

股関節ストレッチをするときのポイント

股関節をほぐす際のポイントや、注意点を解説します。要点をしっかりチェックし、無理のない範囲でストレッチを行ってください。

 

股関節に違和感や痛みがある場合は無理をしない

股関節に違和感や痛みがあるときは、無理にストレッチを行わないでください。体を痛める可能性があるため、違和感や痛みをおぼえた場合はストレッチを中断し、しっかりと体を休めてあげましょう。

 

ストレッチ中も無理に可動域を広げようとはせず、痛気持ちいい程度に行います。1回のストレッチで股関節をやわらかくしようとはせず、毎日コツコツとストレッチに取り組むことが大切です。

 

呼吸をしながらストレッチをする

体が硬いと、筋肉を伸ばそうとする際に呼吸を止めてしまう方もいます。しかし、呼吸を止めると心臓の血液が足りなくなり、体調が悪くなる可能性があるため注意が必要です。

 

また、ストレッチの痛みで呼吸を止めるとかえって筋肉が硬くなる場合があるので、逆効果になってしまうかもしれません。

 

ストレッチを行う際は、無理なく呼吸ができる程度の負荷で行いましょう。

 

硬い股関節をほぐして体の変化を感じよう

股関節が硬いと体が動かしにくくなるだけではなく、体調不良の要因にもなります。体の調子を整えるためにも、ストレッチをしながらやわらかい股関節を目指しましょう。

 

太りにくく痩せやすい体質を作るためにも股関節をほぐすことは大切ですが、本気で痩せたい、理想の体型を手に入れたいと考えている方は、ジムに通うのもおすすめします。

 

24/7Workoutでは、専属のパーソナルトレーナーが個々に合ったトレーニングメニューを提案するため、体の可動域に合ったトレーニング方法を知ることができます。

 

本気でダイエットに取り組みたい方は、ぜひ24/7Workoutの無料カウンセリングを受けてみてください。

 

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参照文献

 

※1 腰痛を悪化させる姿勢と股関節可動域の関係. 中野淳一,渡會由恵, 光山孝.https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2007/0/2007_0_C0611/_pdf/-char/ja(参照 2023年7月5日)

 

※2 利き足および組み脚が立位姿勢の骨盤前傾角に与える影響. 古後晴基, 村田潤.https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/29/1/29_39/_pdf(参照 2023年7月5日)

 

※3スポーツにおける股関節稼働域の影響とそのメカニズムおよび応用と課題について.猪膝 武之
. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsaisigtwo/2009/SKL-04/2009_05/_pdf/-char/ja(参照 2023年7月5日)

 

※4 腰痛を悪化させる姿勢と股関節可動域の関係. 中野淳一,渡會由恵, 光山孝.https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2007/0/2007_0_C0611/_pdf/-char/ja(参照 2023年7月5日)

 

※5災害共済給付Web.けが防止プログラム. https://www.jpnsport.go.jp/anzen/anzen_school/bousi_kenkyu/ichibukai/tabid/354/default.aspx(参照 2023年7月5日)

 

<監修者プロフィール>

高取優ニ

医学博士、腎臓専門医。

日本腎臓学会専門医・指導医、日本透析医学会専門医・指導医、日本抗加齢医学会専門医。

1975年生まれ。鳥取大学医学部卒業後、岡山大学病院腎・免疫・内分泌代謝内科などを経て、現在は埼友クリニック外来部長。抗加齢医学(アンチエイジング)の観点から腎臓病を捉えなおす新たな手法に取り組んでいる。

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